君山銀針

(くんざんぎんしん / Jun shan yin zhen)

【特徴】

伝統的な中国十大銘茶のひとつ。

現在は生産量が大変少なく、貴重な茶葉。このお茶を1kg作るには5万枚の芽葉が必要になると言われている。

芽だけで作られた茶葉は柔らかい産毛に覆われていて、その美しさから「金鑲玉」と呼ばれる。

・形状:ふっくらした芽だけで作られ、針のようにまっすぐで産毛に覆われている
・水色:透明感のある明るい山吹色
・香り:清々しく爽やか。トウモロコシのような柔らかい甘みがある
・味わい:爽やかで芳醇な甘みを感じる

 

 

【産地】

湖南省岳陽市洞庭湖君山


・海抜:80m、多雲霧
・年間平均気温:17.5℃
・年間平均降雨量:1340mm
・土壌:肥沃、多砂質

 

 

【歴史・逸話】

  • 唐代には既に生産されていて、唐の太宗帝の娘・文成公主は嫁入りの際、君山銀針を嫁ぎ先のチベットへ持っていったという。
  • 唐・宋代では、形が鳥の羽ににていることから、黄翎毛(こうれいもう)、白鶴翎(はっかくれい)と呼ばれていた。
  • 清代では、白い産毛が多いため白毛尖(はくもうせん)や白毛茶と呼ばれるようになり、1957年に現在の君山銀針が正式名称とされた。
  • 清の乾隆帝が1871年に江南へ巡幸した際、このお茶を気に入り、献上茶の一つに指定した。
  • 『紅楼夢』41巻「櫳翠庵茶品梅花雪」の中で、妙玉が賈母にもてなしたお茶(老君眉)が現在の君山銀針。
  • グラスに茶葉を入れてお湯を注ぐと、茶葉が浮き沈みを繰り返す「三起三落」という現象が起きる。
    最後は茶葉が底に沈み「刀や槍が林立したよう」だと形容される。この現象が起きる確率は、特級茶葉で80%、一級茶葉で70%だとか。

 

 

【現地卸値参考価格】(2015年)

明前特級:40~160元/50g
雨前特級:70~100元/50g