茶葉が少し黄色がかっているため、黄茶と呼ばれる。前漢時代に作られ始めたという歴史の長いお茶。“軽発酵茶”に属する。(発酵度5~10%)
黄茶は、緑茶を作っている時に偶然発見されたお茶。緑茶を作る際、揉み込んだ後の乾燥が不十分だったために茶葉が発酵してしまい、茶の色が黄色く変化したことで、新しいお茶「黄茶」としてその製造方法が確立された。
そのため製造工程は、ほぼ緑茶と同じ。一つ“悶黄”という茶葉を発酵させる工程を加えることで緑茶ではなく黄茶となる。
主な産地は四川省、湖南省、湖北省、浙江省、安徽省など。
近年では作り手が減少しており、生産量も年々減少しているため、中国茶の中ではなかなかお目にかかることのない貴重品。
"ホンモノ"の黄茶は今ではとても手に入りにくいので、もし手元にあればゆっくり味わってみていただきたいです。耐熱性ガラスに茶葉を入れてからお湯を注いでください。不思議なことに茶葉が上下に浮き沈みするのが見れると思います。さし湯して味の濃さ調整して楽しんでください。もちろん蓋碗で一煎ずつ淹れてもおいしいです。
主な産地は四川省、湖南省、湖北省、浙江省、安徽省など。
(くんざんぎんしん / Jun shan yin zhen)
伝統的な中国十大銘茶のひとつ。現在は生産量が大変少なく、貴重な茶葉。このお茶を1kg作るには5万枚の芽葉が必要になると言われている。
(かくざこうが / huo4 shan1 huang2 ya2)
唐代には皇帝への献上茶になっていたという1000年以上の長い歴史を持つお茶。別名「芽茶」とも呼ばれる。
完成までに合計3日間、約70時間もかかるらしい・・・
※他の中国茶との製造工程比較はこちら
(くんざんぎんしん / Jun shan yin zhen)
伝統的な中国十大銘茶のひとつ。現在は生産量が大変少なく、貴重な茶葉。このお茶を1kg作るには5万枚の芽葉が必要になると言われている。
芽だけで作られた茶葉は柔らかい産毛に覆われていて、その美しさから「金鑲玉」と呼ばれる。
形状 | ふっくらした芽だけで作られ、針のようにまっすぐで産毛に覆われている |
水色 | 透明感のある明るい山吹色 |
香り | 清々しく爽やか。トウモロコシのような柔らかい甘みがある |
味わい |
爽やかで芳醇な甘みを感じる |
湖南省岳陽市洞庭湖君山
海抜 | 80m、多雲霧 |
年間平均気温 | 17.5℃ |
年間平均降雨量 | 1340mm |
土壌 | 肥沃、多砂質 |
明前特級:40~160元/50g
雨前特級:70~100元/50g
(かくざこうが / huo4 shan1 huang2 ya2)
唐代には皇帝への献上茶になっていたという1000年以上の長い歴史を持つお茶。別名「芽茶」とも呼ばれる。
形状 | 「霍の舌」と形容される細く繊細で黄緑色の茶葉 |
水色 | 透明感のある黄緑色 |
香り | 爽やかで栗に似たようなほのかな甘みもある |
味わい |
清らかでコクがあり、後味はほんのり甘みを感じる |
安徽省霍山県大化坪鎮金鶏山、太陽郷金竹坪、金剛台
海抜 |
800m以上 |
年間平均気温 | 14~16℃ |
年間平均降雨量 | 1200~1300mm |
土壌 | 褐色、柔軟地質、pH6.5 |
・唐朝以前から作られていたお茶で、唐代には皇帝への14の献上品の一つに数えられていたという歴史があり、唐の李肇の書いた『唐国史補』にも「寿州(安徽省)に霍山の黄芽あり」との記載がある。ただし、当時の製法は現在と違い緑茶に近いもので、茶葉も固形状の餅茶だったと考えられる。
・明代(もしくは清代)には黄茶としての製法で生産され始めたとされているが、一時期途絶え、1971~72年に復活をした。
・清の同治年間に著された『六安州志』によると、明・清代に霍山茶は全州の四分の三を占める主要なお茶であったという。
・高温多湿の場所に茶葉を広げて放置する「攤放(たんほう)」という工程を数度繰り返す。これが霍山黄芽の味や香りを決める独自の製造工程。
・霍山は別名、潜山、天柱山とも呼ばれている。
明前二級:10~20元/50g
明前一級:25~55元/50g
明前特級:35~120元/50g
明後特級:25~50元/50g
雨前二級:20元/50g前後
雨前一級:25~55元/50g
雨前特級:30~70元/50g