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美しき白銀色の「白茶」

■ざっくりどんなお茶?■

白茶

 

白茶は少しだけ発酵させているため、“軽発酵茶”と呼ばれる(発酵度5~10%)。多くは新鮮な芽の部分が使われており、うぶ毛におおわれている様子が白銀の雪のようであるため、「白茶」。

 

製造工程中で、茶葉を揉み込むことがないため、白茶の茶葉は摘み取った後の自然な葉の形を残しているものが多い。

 

世界的にも珍しいお茶で、産地は福建省の松政、福鼎、建陽などに限られる。ヨーロッパでは白茶のエキスを使った化粧品が人気だとか。

 

近年はプーアル茶のように長期熟成させ、コクのある白茶の人気も高まっている。

白茶<目次>

白茶<目次>


楽しみ方

1.楽しみ方

●手軽に飲みたいときは・・・

白茶は茶葉の見た目がきれいなのでマグカップで飲むなら、耐熱性グラスがいいと思います。80度くらいまで少し冷ましたお湯を使うと渋みが出にくいので飲みやすくなります。

 

●丁寧に淹れたいときは・・・

白茶はやっぱり蓋碗ですね。うぶ毛が多いので、茶葉全体にお湯がなじむようにゆっくり注いでください。水色が濃くなる前のちょっと薄いかな・・・というところが飲み頃です。もちろん茶葉によってタイミングは違うので、よく水色を見て判断してください。

 


生産エリア

2.生産エリア

中国白茶産地の地図
中国白茶産地 ※クリックで拡大

産地は中国の中でも福建省、特に政和、福鼎、建陽などに限られる。


代表的な銘茶

3.代表的な銘茶

(1)白毫銀針

(はくごうぎんしん / Bai hao yin zhen)

白茶の中でも高級なお茶。芽頭というまだ開いていない状態の新芽を使ってつくられる。白銀の産毛に覆われ光沢のある外観はきらきらと輝く美女に例えられる。

 

(2)白牡丹

(はくぼたん / bai mu dan)

【特徴】

香港やマカオなど広東エリアで人気のお茶。緑の葉の中の白い芯(芽)が花のように見えるため、白牡丹という名で呼ばれるようになった。中医学的な性質は「清涼」であり、熱を取り除く効果があるため、夏に飲むお茶として適している。

 


製造工程

4.製造工程

白茶 製造工程
白茶 製造工程

「炒青(釜で炒って加熱する)」や「揉捻(揉み込む)」工程がなく、萎凋でゆっくりと自然発酵させ、30~40度の低温でじっくり乾燥させて作る。

 

※他の中国茶との製造工程比較はこちら



5.銘茶について詳しく・・・

白毫銀針

(1)白毫銀針

(はくごうぎんしん / Bai hao yin zhen)

 

【特徴】

白茶の中でも高級なお茶。芽頭というまだ開いていない状態の新芽を使ってつくられる。白銀の産毛に覆われ光沢のある外観はきらきらと輝く美女に例えられる。

 

「炒青(釜で炒って加熱する)」や「揉捻(揉み込む)」工程がなく、萎凋でゆっくりと自然発酵させ、30~40度の低温でじっくり乾燥させて作る。中国茶の中でも特にナチュラルなお茶。

 

形状 針のようにまっすぐでふっくらとした芽。白銀の産毛(白毫)がびっしり
水色 透明感のある澄んだ黄色。産毛がお湯に溶けてキラキラ輝く
香り 「毫香」と呼ばれる産毛の多いお茶特有の甘みのある香り
味わい

爽やかでフレッシュ。清々しい。上品な甘みもある

 


【産地】

福建省福鼎市、福建省南平市政和県

 

海抜

200~800m、亜熱帯の丘陵地域

年間平均気温 15~18.5℃
年間平均降雨量 1,600mm前後
土壌 赤・黄土壌、肥沃

 


【歴史・逸話】

  • 清の嘉慶年間(1796~1821年)に作り始められたお茶。1850年代には福鼎大白種が、1880年代に政和県で開発された政和大白種と合わせて、現代もこの2品種が普及している。
  • 北宋の皇帝・徽宗が記した『大観茶論』(1107~1110年)の中に高級品として白毫銀針の名が登場しているが、現代のものと同一ではなくルーツとなるものと考えられる。

 

【現地卸値参考価格】(2015年)

明前一級:45~65元/50g
明前特級:65~170元/50g

 

 

※実際に飲んでみました!⇒茶味ログ【白茶】白毫銀針


白牡丹

(2)白牡丹

(はくぼたん / bai mu dan)

 

【特徴】

香港やマカオなど広東エリアで人気のお茶。緑の葉の中の白い芯(芽)が花のように見えるため、白牡丹という名で呼ばれるようになった。

 

香りも水色も同じ白茶の白毫銀針と比べるとやや濃い傾向。中医学的な性質は「清涼」であり、熱を取り除く効果があるため、夏に飲むお茶として適している。

 

形状 芽が太く、葉がふっくらしており、白い産毛が目立つ
水色 透明感のあるオレンジがかった黄色
香り 爽やかで干し草のような甘みを帯びている(この甘みを産毛の香り「豪香」と表現する)
味わい

口当たりは柔らかくさわやか。コクと自然な甘みを感じる

 


【産地】

福建省政和県、福鼎市、建陽市、松渓県

 

(福建省福鼎市南部↓) 

海抜

1000m前後、亜熱帯の丘陵地域

年間平均気温 18.5℃
年間平均降雨量 1,600mm前後
土壌 紅黄質、肥沃

 


【歴史・逸話】

・1920年代前後に建陽市水吉郷で生産が始まり、その後政和県など他の産地へ広がっていった。

 

・宋の皇帝、徽宋帝が著した「大観茶論」(1107年)の中で「白茶」という記述が登場するが、この当時は北苑の龍鳳団に代表される固形茶が中心の時代であるため、現在の白茶とは異なるものだったと考えられる。

 

・白毫銀針に使用された後の、白い産毛でおおわれた芽と葉を原料としている。基本的に一芯二葉で摘む。特に、芽、一葉、二葉、それぞれに産毛がみられるものは「三白」といわれる。

 

・使われている品種は政和大白種、福鼎大白種、水仙など。

 

・製造工程は「萎凋」で茶葉の発酵を促し「乾燥」させるだけ、と非常にシンプル。発酵を止める「殺青」の工程がないため、時間が経つにつれて徐々に酸化発酵が進んでいき、茶の性質がまろやかに変化する。

 

・近年では5~6年以上熟成された陳年茶も人気。

 

【現地卸値参考価格】(2015年)

明前一級:20~50元/50g

明前特級:20~90元/50g

雨前一級:30元/50g